DEXって何?実体験も合わせて解説!
クリプトは新しい考え方や仕組みを学べそう..
この記事は以下のような人におすすめ!
- DEXについて知りたい…
- DEXをやってみたい…
- DeFiとの関係性がよくわからない…
- 新しい金融に触れてみたい…
- 実際にやってみてどうったったのか知りたい…
仮想通貨(クリプト)界隈で今話題のDEX(デックス)とはなんなのか。
この記事では、DEXの仕組みや概念を知り、楽しく新しい金融の未来を想像したり、実際に利用するための最低限の基礎知識を解説します。
沢山新しい用語が出てきますが都度解説を入れていますので、根気よく学習していきましょう。
それでは、さっそく見ていきます。
DEXってそもそもなに?
DEX(デックス)とは、Decentralized Exchange 非中央集権(分散)型取引所の略で、反対語はCEX(セックス?)Centralized Exchange で中央集権型取引所です。
CEXは仲介となる企業が存在している取引所で、日本だとコインチェックやビットフライヤー、ビットバンクが有名ですよね。海外では、バイナンスやクーコイン、コインベースが人気です。
これらは仲介しているため取引する際に手数料がかかります。実際の日本の銀行をイメージしていただくとわかりやすいと思います。振込をしたり、引き出したりする際には振込手数料などの手数料が必ずかかりますよね。
一方でDEXは仲介となる企業が存在しません。あくまで取引はユーザー同士が直接行うため、取引にかかる仲介手数料がかかりません。(ガス代はかかります)
これを実現しているのが、スマートコントラクトです。
DEXとCEXの違い
DEXを理解するには、従来型のCEXと比較するとつかみやすいと思います。
DeFiとの関係
DEXと混同しやすい概念にDeFi(Decentralized Finance)があります。DeFiは分散型金融という意味でDEXより広い概念です。DeFiは金融、DEXは取引所なので、DEXはDeFiの中の1つの構成要素という関係性になります。「フルーツ」の中の「桃」という関係と同じです。
DEXって何ができるの?
DEXがなぜこんなに人気になったのか、いくつか要因がありますが大きな理由は、仮想通貨を預けて流動性に貢献することでコインを受け取る事(イールドファーミング)ができるからです。
DEXでは、年利が数10%〜数100%と高い年利を生み出す事が可能です。現代の資産運用において、5%でも高いと言われる中で、この利回りは魅力がありますよね。
また、DEXでは「ステーキング」が可能です。これはCEXでも可能ですがDEXでも受けられる恩恵として取り上げました。
DEXの実例
DEXでは、Uniswap、PancakeSwap、SusiSwap、CurveFinance、dydxなどの取引所が有名です。ここでは私の触った事のある、PancakeSwap、dydx、CurvFinanceについてご紹介しますね。
PancakeSwap
PancakeSwapはバイナンススマートチェーン上で最も取引量の多いDEXです。パンケーキを頭に乗せたとてもかわいいウサギがアイコンなのも特徴ですよね。
PancakeSwapの特徴
- AMM型のDEX
- バイナンススマートチェーン(BSC)上で稼働している(イーサリアム経済圏ではない)
- 「CAKE」が利息としてもらえる
- 利回りが高い(ステーキングで100%、イールドファーミングで300%以上とかもあり得る)
実際に実験的にやってみました。下の図はCAKE-BNBのペアで流動性を提供し、9.378CAKEが収穫できるというイメージです。APRは36.59%と銀行に預け入れたらありえない利回りになっています。
dydx
dydxは取引高が2022年2月現在、最大のDEXです。とても画面が見やすく使いやすいのも特徴です。
dydxの特徴
- イーサリアムのレイヤー2上(低コスト・高速)で稼働している。
- 証拠金取引(レバレッジ効果の享受)が可能
- ステーキングにより「DYDX」が利息としてもらえる
- USDCで流動性を提供する事ができる
- ソフトウェア開発会社StarkWare社と連携し、スケーラビリティの解決をしていく方針
- dydxを所有していると、dydxコミュニティで方針についての議論に参加できる(DAO化)
私は、dydxでステーキングし報酬を得ています。下の図は487dydxをAPR21.49%で運用しているイメージです。本日2022年2月16日では1dydx=840円程度なので、6,350円程度の収益を生み出しています。
CurveFinance
CurveFinanceはステーブルコインのステーキングができるDEXです。少し懐かしく?無駄の無い画面になっていて、上級者向けに見えるのも特徴的です。
CurveFinanceの特徴
- ステーブルコインのDEX
- ステーブルコイン同士の取引が可能
- 1つのプールに3つ以上のトークンが存在する
- 古めかしい(上級者向け?)ユーザーインターフェース
- ガバナンストークンはCRV
ちなみに私は、イーサリアムをLidoというプラットフォームで、stETHと交換しステーキングの利息を得て、さらにCurveFinanceで流動性を提供しようと考えています。
Lidoのステーキングの図も参考までに貼り付けておきますね。Lidoではイーサリアムをステーキング出来ます。イーサリアムの長期ホルダーは検討しても良いかも知れませんね。APRは2022年2月16日現在4.6%となっています。
DEXの危険性
まだまだ、気軽に使えるとは言えないDEXにはいくつか危険もあります。しっかり認識して触っていきましょう。
サポートがない
DEXに限らず現在の仮想通貨界隈での常識にはなりますが、やり方がわからない、送金ができない、秘密鍵がわからなくなったなどは全て自己責任の範疇で行う必要があります。
DEXでは、スキャム(詐欺)サイトが多数あります。間違ってスキャムサイトに接続してステーキングしたため、トークンを失ってしまったとしても、誰も助けてくれません。強制執行の世界です。自分自身で知識をつけ学びながら行っていく必要があります。
インパーマネントロス
インパーマネントロスとは、DEX上で2つのトークンをペアで流動性を提供した場合に2つのトークンの価格比率が変わり、リバランスされた結果発生する損失の事です。
少しむつかしく感じますが、ざっくり言うと預け入れたトークンに価格変動があった場合に生じるロスと捉えておけば良いと思います。
まとめ
この記事では、DEXについてその概要を実例を交えて解説しました。リスクを認識した上で、新しい考え方に触れて学習し人間的にもレベルアップしていきましょう。
この記事の要約
- DEXってそもそもなに?
DEXとは、仲介となる企業が存在せず取引はユーザー同士が直接行う取引所の事 - DEXとCEXの違い
- DeFiとの関係
CEXとの違いを理解する事で、相対的にDEXを理解できます
- DeFiとの関係
- DEXって何ができるの?
流動性を提供してイールドファーミングしたり、ステーキングしたりする事できる - DEXの実例
実際のDEX上でのイールドファーミングやステーキングの実例を画面キャプチャで紹介- PancakeSwap
- dydx
- CurvFinance
たくさん聞いた事のない用語が出てきて大変ですね!
楽しみながら世界の天才達が考えた仕組み学んで、投資という側面だけではなく考え方を捉えていきましょう!