【知っておきたい言葉】ミームって何?3つの事例で解説

らっこ

ミームって何?

この記事は以下のような人におすすめ!

  • ミームとは何か知りたい
  • ミームの具体的な例を知りたい
  • ミームとは何か理解して、これからの未来について考えたい
目次

ミーム(meme)って何?

ミーム銘柄とか、ミームコインという言葉を聞いた事があるでしょうか。ここ最近、目にするようになりました。ミーム(meme)とは一体なんなのか。このタイミングで知っておきたいなと思いこの記事を書くことにしました。

そもそもミームの意味は、「脳内に保存され、他の脳へ複製可能な情報、例えば習慣や技能、物語といった社会的、文化的な情報」….とです。ちょっとよくわからないですよね。

実はこのミームという単語は私の愛読書である進化生物学者リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」に語源があります。

本の中では、脳から脳へ伝わる文化の単位として、鳥のさえずりや、キャッチフレーズ、死後の生命への信仰などを例に遺伝的進化と文化的進化を比較し類似性を指摘しています。まだ、むつかしいですね。

一旦ざっくりミームは「文化を爆速で広げるバズ(流行)」のような概念と一旦捉えるのがいいのかなと思います。実際に「ミーム」が使われたニュース記事をいくつか紹介します。

【ミーム株】ゲームストップ事件

2021年1月、個人投資家達がゲームソフトを販売しているゲームストップ社の株を証券会社ロビン・フッドを通じて大量に購入し株を暴騰(約18倍)させました。結果として空売り(下がる事を期待して株を売りから入る取引)していた大手ヘッジファンドのメルビンキャピタルが5,000億円近くの損失をこうむってしまった、という事件です。

この事件の興味深い点は、機関投資家(巨額の資金を有価証券等で運用する法人等)VS個人投資家という戦いが見てとれる点です。今までの「個人投資家は機関投資家には勝てないよね」という常識をくつがえしたと話題になりました。

ゲームストップは、時代遅れ感満載のビデオゲームの小売販売で衰退しつつあった銘柄、これが機関投資家にいじめられているのをみたオタク達が逆襲したという裏話がありミーム銘柄として語られています。

個人のインフルエンサーやコミュニティが株価に大きく影響を与えるというのは今では一般的になってきていますが、そういった観点でも興味深い事件ですよね。

ゲームストップ(GME)チャート/日足・3カ月
ゲームストップ(GME)チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。

【ミームトークン】SHIBAINUコイン・Dogeコイン

現在は沢山の暗号資産がありますが、2014年頃くらいからその流れは始まっていて、ユーモアのある文脈で沢山のコインがつくられるトレンドが生まれました。

最近、仮想通貨界隈で有名になったDogecoin(ドージコイン)は、ビットコインをコピーしてただ柴犬のアイコンにしたコイン。イーロン・マスク氏がサポートすると表明して価格が急騰、2021年4月には時価総額5兆円に成長し、世界が注目しました。

SHIBAINUコインに関してもは、イーサリアムの創業者ブテリン氏が大量保有していてイーロン・マスク氏が自分の愛犬である柴犬の写真をTwitterに投稿するのをきっかけ?に1週間で1,000%超える暴騰がおきました。

私もリアルタイムでチャートを見ていましたが何がおきているのか理解不能でした。

物欲しそうな子犬

【ミーム漫画】100日後に死ぬワニ

最後のミームの実例は、漫画家・イラストレーターのきくちゆうき氏がTwitterに仕掛けた4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」です。

「死ぬ」というかなり重たいキーワードとは裏腹に明るいワニの絵とかわいいキャラクターに惹きつけられて多くの人に認知されました。

私も投稿を楽しみにしていたのを覚えています。ワニがどう死ぬのか?などの予想が沢山現れてバズを引き起こしていました。

ワニが死ぬまで残り数日になった時も、とても明るいワニに感情的な気持ちを動かされた人も多かったのではと思います。

そして最終日はTwitterを見ている顔も知らないフォロワーたち全員で一体感を持っていたような気がします。

終了した後もたくさんの説明のネット記事、憶測がでたり、グッズの販売が行われムーブメントを起こしました。

ねとらぼ
(まとめ)日めくり漫画「100日後に死ぬワニ」【更新終了】 漫画家のきくちゆうき先生(@yuukikikuchi)がTwitterで連載中の、「100日後に死ぬワニ」をねとらぼでも日めくり掲載! トップページ右側で毎日最新話を更新していくほか...

【まとめ】オタク・柴犬・ワニが教えてくれたこと

これら3つのミーム事例をどのように解釈すべきなのか考える事はこの不確実なVUCA時代に意味があるような気がします。

ただのバズでしょ?たまたま流行っただけでしょ?再現性ないでしょ?コインであればスキャム(詐欺)でしょ。株であれば仕手株(意図的に操作された株)でしょ。と単に片付けておけばいいのでしょうか。

ゲームストップ株、柴犬、ワニが教えてくれた事が仮にあるとするなら、このインターネットで情報拡散が爆速になった今、今までの常識では予測不可能、理解不能、説明不可能な現象が定期的におこるのが当たり前の現代になったと解釈するのが良いと思います。

  • 「ゲームストップ株」
    ゲームはやはり、オタクが勝つ、現代は「小が大を飲み込む」事がある
  • 「柴犬」
    ユーモアやいわばギャグネタに「兆」の値段がつく、1個人の影響力がとてつもなく大きくなった
  • 「ワニ」
    Twitter4コマを100日継続投稿したらグッズの販売に至る、継続は力になる

テーマ、エモさ、一体感などなどミームになるための要素は無数に類推できそうです。

そもそも、世の中を大きく変革するような技術発展には、ミームが内包するユーモアさが重要なのかもしれないですね。

これはある意味、下剋上、突然変異、ゲームチェンジが起こりやすくなったとも言えます。

つまり、現代はチャンスが無限大になった。そのために、よくわからない現象や人をただ否定するのではなく、不確実で曖昧で予測できないものに立ち向かっていくための柔軟な考え方だと改めて気付かされました。

けんめい

ふわちゃんはミーム芸能人?

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